画像注意:添加剤(炭素源+バクテリアの素含)は底面内ではなく水面に投与致します
  ライブロックを使わずに人工擬岩でサンゴ水槽を立ち上げSPSとLPSとソフトコーラル
と魚を理論上、両立させて飼えるシステムです。

■底面吹き上げ式間欠運転脱窒法

底面フィルターを脱窒用スペースとして利用するのが目的で水流を底から3時間置きに
間欠運転させながら噴出します。停止時に底面内が無酸素状態になる事で脱窒反応が
起こり硝酸塩を嫌気バクテリアが消費致します。脱窒効率を上げる為に炭素源を投与し
ポリリン酸としてスキマーがリンを取り除きます。

通常のベルリンシステムとは魚やサンゴが出すたんぱく質をスキマーが排除し取り切れ
なかったアンモニア等の有機物をライブロックやライブサンドで生物濾過を行います。
ライブロックやライブサンドにただ水流を当てるだけなので大量のアンモニアを処理する
事が出来ません。スキマーを設置すると溶け込んだアンモニアはある程度気化出来るの
ですが全て処理するには時間が掛かかりその間に魚は中毒症状が出始めます。サンゴ
水槽で魚が飼い難い又は白点病が出易いのはこれが理由でしょう。なので長く居る魚は
微量なアンモニアに慣れて生きるのですが新着魚だけはストレスで白点病が出たりと落
ち易くなります。


”底面吹き上げ式間欠運転脱窒法”はスキマーがたんぱく質を取り除き取り残した有機
物をベルリンではライブロックで浄化していたのを代わりに底面フィルターで浄化しようと
言う考えです。強制濾過なので短時間で確実にアンモニアは亜硝酸、硝酸塩へと生物濾
過で酸化作用を起こします。当システムの場合は硝酸塩まで出しながら消費するので栄
養塩が必要なLPSやソフトコーラルを維持しやすくなります。また、人工擬岩が使えるなど
レイアウトに自由が効きます。尚、底面に使うポンプの揚水量が多かったり長く通水させて
いると栄養塩が増えてしまうので注意が必要です。

なぜ栄養塩を出しても直ぐに低栄養塩環境になるのか。それは脱窒スペースが大きいか
らです。ゼオライトリアクターや還元BOXより遥かに還元空間は広くダイレクトに炭素源を
投入させるので作業能力も高くなるのです。近年ではSPSとLPSを同時に入れるタンクも
増えわざわざ硝酸塩を入れる添加剤まで登場しています。LPSとソフトと魚とSPSとが共存
するには栄養塩を上手くコントロールする事から始まります。

嫌気下で脱窒反応をさせると硝酸塩のみが反応しPAOsを増やす事は出来ません。なので
炭素源を底面から吹き上げる事でPAOsを放出しスキマーで取り除こうと思いました。シュウ
さんにもアドバイスを頂きGAOsが優占しない対策として底砂を定期的にかき混ぜ炭素源と
市販バクテリアのバランスをテストしている所です。

私が底面で使用している嫌気エリア(脱窒反応)は脱窒性リン蓄積細菌の優占化させる必要
であり嫌気下で悪影響を及ぼすグリコーゲン蓄積細菌(GAOs)をどうPAOs(ポリリン酸)から
守るかがリン除去に掛かっています。しかし嫌気下での炭素源の添加はGAOsの増殖とPAOs
の衰退を招くそうなのでさらに改良と改善と対策が必要になりそうです。

Zeni-Naiyoは主に埋め込んだスポンジ内を嫌気領域に換えORPを-50~-200mvまで落とします。
スポンジ(ウレタン)はパウダーの砂より嫌気になりやすく2センチ以上の厚みがあれば表面は好
気バクテリアが優占し内部は嫌気バクテリアが優占します。3時間毎に低面から噴き上げる事で
通水中はアンモニアを硝酸塩まで還元します。止水時には底面内部が嫌気に変わり脱窒反応を
行います。